HRT UPDATE

HRT(ホルモン補充療法)を
受けておられる人たちへ


現在HRTを受けている人たちの中で
今回の記事を見て、怖くなって止めようと思ったり
どうしようか・・と悩んだりしている人も多いはず。

上手に使えばHRTは怖い物ではありません。
長期使用の際の注意点と自分にとってのリスクとメリット
をよ〜〜く考えてくださいね。

何故HRTを受けているのですか?
自分が受けている理由をもう一度良く考えてみてください。

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はじめに 理由と継続の際の注意事項 HRTの止め方

はじめに

あなたには子宮がありますか?
色んな事情で子宮摘出術を受けておられる方も多いと思います。
今回の調査は、子宮がある人で閉経を迎えている人が対象です。
子宮摘出を受けた人へのエストロゲン単体での調査は引き続き行われています。
どうぞ焦って、急に薬を飲むのを止めたりはしないでください。

・子宮はある。
現在プレマリン(エストロゲン単体)だけでのHRTを受けておられる方
はいますか? そんな方は今すぐ病院に行って、薬の処方を変えてもらってください。
これは海外では20年前の処方です。子宮がある人のエストロゲン単体でのHRT(ERT)は
子宮体癌のリスク、卵巣がんのリスクも高くなってしまいます。

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理由と継続の際の注意事項

HRTを続けている理由はどれですか?

○ほてり、多汗、不眠、落ち込み、いらいら、気分の不安定
これら所謂更年期症状には、HRTはもっとも効果的な薬です。
ただし、長期(4〜5年以上)は避けるようにしたいものです。
※アメリカでの報告によると、更年期症状をHRTで抑えた場合、
HRTを止めた後に続く更年期症状は、HRTをしなかった人に比べて
長く続くとの報告もあります。HRTを受けなかった人が平均6ヶ月〜1年で
症状が治まったのに対し、HRTを受けた人は、1〜5年続いたとの報告もあります。

○骨粗しょう症
骨盤の骨折予防には効果があったという結論が出ています。
血栓症の心配もない、心臓病の家族歴もない、癌の家族歴もない、
でも骨粗しょう症の家族歴はある。という人にはリスクよりもメリットの方が
大きいかもしれません。ただ、定期的な検診は必ず受けてください。

○乳癌、心血管疾患、脳卒中、心筋梗塞、狭心症
これらの疾患を持っている人、若しくは家族歴のある人は
長期使用は避けた方がよさそうです。
一時的な短期間の使用ならば問題はなさそうですが、
長期の場合には、明らかにリスクがメリットを上回ってしまいます。

平成14年7月24日に社団法人日本産婦人科医会から以下のようなガイドラインが出されています。
参考までに。

ガイドライン(概略)

 別添に示してありますJAMAの論文(要旨)から明らかなように、エストロゲンとプロゲスチンとの同時併用療法を受けている女性では骨折や大腸癌が有意に減少しましたが、心血管疾患、脳卒中および(浸潤性)乳癌が有意に増加しました。また、総死亡率には有意差がみられませんでした。これらのリスクは非常にわずかであり、一人一人の女性に与える影響は極めて少ないと考えられますが、長期間の多数の女性への影響を考慮してNIHは治験を中止したものです。そこで、日本産婦人科医会として当面以下のような同時併用療法に関する指針を提示します。

  1. 現在長期的な(4〜5年以上)同時併用療法を行っている患者では、直ちに併用療法を中止する必要はありませんが、継続する場合は乳癌、心血管疾患、脳卒中等に十分注意し、健診を定期的に受けさせ、これらの疾患の早期発見に努めます。
  2. 長期にわたる併用療法をこれから開始する場合は、併用療法のリスクとベネフィットについて患者とよく相談し、個々の患者に合った選択をすべきです。ただし、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)の予防を目的として併用療法を開始すべきではありません。また、大腸癌の予防を目的として併用療法を行う妥当性も現在のところありません。
  3. 更年期障害(ほてり、のぼせ、発汗、腟乾燥等)の治療のために短期間併用療法を行うことは、通常はベネフィットがリスクを上回ると考えられ、併用療法を行ってもよいと考えられます。ただし、この場合においてもリスクを考慮して患者と相談の上決定します。

 いずれにしろ、エストロゲンとプロゲスチンとの同時併用療法に関しては、リスクとベネフィットとに関して患者とよく相談し、個々の女性に合った治療方針を立てるべきであり、また併用療法を行う場合は乳癌、心血管疾患(血栓症を含む)、脳卒中等の早期発見に努めることが重要です。

 なお、子宮全摘出術後女性に対するエストロゲン単独療法に関する治験では、上記のようなリスクは現在のところ認められておりません。また他の薬剤、他の投与量、他の投与法による治験は行われておらず、これらの影響は分かっていません。

以上

社団法人日本産婦人科医会より


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HRTの止め方

やっぱり怖いから止めよう!と考えているあなた。
明日からもう飲まない!というやり方はNGです!!

反動として、前よりもきつい更年期症状や不正出血が起こる場合があります。
基本は、徐々に少しずつ量を減らしていく事です。

例えば、最初は一週間に3日飲むというのを数週間続け、体がなれた頃に
1週間に2日飲む。これをまた数週間続け・・・というふうに
徐々に減らしながら最終的には止めるという方法です。
この際にも、不正出血が起こる可能性があります。
So it’s probably a better idea to gradually reduce the dose. This can be done by taking the pill three times a week for several weeks then dropping down to twice a week and finally stopping. Bleeding may also occur during this weaning process(Today Show2002・07・24)

○他の薬剤に変える

HRTには様々な方法があります。(日本未認可のものも多いですが・・・)
今の方法に不安を感じていて、よりホルモン含有量の少ない薬に変えたい、
エストラジオールなどの違う種類のエストロゲンに変えたいなどと
思われる方は、ホルモンに詳しい婦人科を受診し、相談されると良いです。


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