HRT UPDATE

Prevention&Alternatives
(予防と代替療法)

今回の調査結果を見て、やっぱり薬は怖い・・・・
と思われた方も少なからずおられると思います。

否が応でも年は取っていくもの、年を取ったと言っても
この先長い・・・・
骨粗鬆症にはなりたくない、性交痛も嫌だ・・・
ホルモン療法は怖い・・・・
そんな人のための、日常生活でのTipsをお知らせします。

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ほてり、のぼせ、多汗 膀胱・膣(尿失禁、膀胱感染など)
乾き、カユミ、性交痛など
骨粗鬆症
心臓病・血栓症など

ほてり、のぼせ、多汗
・更年期症状が出るのは全体の約75%、その中で治療が必要なほど症状の重い人は20〜30%といわれています。症状がなければ、当然治療は必要ありません。

日常生活での注意
・体調に合わせて、脱ぎ着できるよう、重ね着をするように心がけましょう。
・刺激の強い食事や飲み物を避け、カフェインを減らすようにしましょう
・アルコールを控えましょう(飲みすぎると、ほてりなどの原因になります)

HRT(エストロゲン)とそれ以外の薬メリットとディメリット
症状 薬剤 メリットとディメリット











Vitamin E

・メリット
ほてりやのぼせなどの症状を緩和し、発症の回数を減らす

・ディメリット
ビタミンEには特別な毒性はない。人によっては頭痛を起こす人もいる
Clonidine ・メリット
効果的な治療法。不眠の予防のために夜余分に服用することも可能
・ディメリット
疲労感、めまいなどを感じる人もいる
Megestrol acetate
(黄体ホルモン)
・メリット
効果的な黄体ホルモンによる”ほてり・のぼせ”などの治療法
・ディメリット
体重増加。乳がんの病歴がある女性への研究が十分になされていない。
SSRI drugs
(精神安定剤)
・メリット
”ほてり・のぼせ”への効果と落ち込みへの効果が証明されている
・ディメリット
気分の変化を起こしたり、性的欲求に影響を与えることがある
Estrogen(卵胞ホルモン) ・メリット ”ほてり・のぼせ”などには非常に効果的。また、膣の縮小を防ぎ、骨量の減少を防ぎ、気分を安定させる働きがある
・ディメリット
乳がん、子宮体がん(エストロゲン単体の場合)、血栓症などのリスクが高くなる


代替療法
・セントジョンズワート(うつ症状に)

ご注意
アメリカのEBMに基く調査では以下のハーブは”ほてり”や”のぼせ”などの症状に対して
プラセボと同程度の効果(薬としての効果は無い)と発表しています。

・Donq Quai(当帰)
・Evening Primrose Oil (月見草オイル・ガンマリノレン酸)

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膀胱・膣
加齢にともない、膣の自浄作用が落ちるとともに、膀胱への感染、
膣のカユミや炎症(老人性膣炎)、性交痛など様々な不快な症状が起こる場合があります。
尿失禁へのHRTの効果は否定されています。それぞれの症状に対する、
対症療法の方が効果的です。

HRT(エストロゲン)とそれ以外の薬メリットとディメリット
症状 薬剤 メリットとディメリット









Vaginal moisturizers
(膣用保湿剤)
・メリット
簡単で効果的な保湿剤
薬局で手軽に買える
・ディメリット
商品の匂いや粘度が気に入らない人もいる
Water-soluble lubricants
(水溶性潤滑剤)
・メリット
簡単で効果的な保湿剤
薬局で手軽に買える
・ディメリット
商品の匂いや粘度が気に入らない人もいる
Vaginal estrogen ring(膣用エストロゲンリング)など ・メリット
膣の細胞を厚くするのを助ける
・ディメリット
エストロゲンの服薬投与と比べ低いリスクではあるが、リスクはある
Estrogen(卵胞ホルモン) ・メリット
膣の細胞が薄くなるのを防ぎ、骨量の減少を防ぎ、ほてりやのぼせの症状の緩和に効果的である。また、精神状態を安定させる働きも多少はある。
・ディメリット
乳がん、子宮体がん(エストロゲン単体の場合)、血栓症などのリスクが高くなる

日常生活での注意
▲尿失禁
・日常的な運動の習慣にケーゲルエクササイズなどを取り入れると効果的です。

HRT以外の薬(治療薬)
(膣経由でのエストロゲンの場合、体内に吸収される量が少ない((服薬の場合の1/4以下))
ため副作用が少なく、服薬よりも4倍以上の効果があるとされています)
・ESTRING(膣に入れるエストロゲンリング) ※日本未認可
・エストロゲンクリーム ※日本未認可
・エストロゲン膣錠 ※日本未認可


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骨粗鬆症
小柄で体重が軽いアジア系は骨粗鬆症のハイリスクグループといわれています。
(小柄で細いほどハイリスクです)
HRTでの予防効果は認められていますが、治療効果はありません。

日常生活での注意(予防)
・タバコをやめる
・1週間に3回、1回20分程度の運動をする
筋力トレーニングを組み合わせるのが望ましい
・アルコールを控える
・一日1500mgのカルシウムをとるようにする。
・一年に一度は一度は骨量を計る
・ビタミンDをとる
以上の事を心がければ、大部分の女性の場合大丈夫だそうです。

HRT(エストロゲン)とそれ以外の薬メリットとディメリット
症状 薬剤 メリットとディメリット




Vitamin D ・メリット
カルシウムの体内の吸収を助ける
・ディメリット
ビタミンDの大量摂取は血液中のカルシウム濃度を高め、心臓や肺に問題を起こすことがある
Calcitonin ・メリット
骨量の減少を防ぐ
・ディメリット
頭痛、めまい、下痢、食欲不振、鼻血(鼻剤の場合)
Bisphosphonates ・メリット
骨量の減少予防に非常に効果的
・ディメリット
この薬の服用時に胃の問題を起こすことがある
服用時大量の水と一緒に飲まないと、食道に傷をつけることがある
Tamoxifen ・メリット
骨折のリスクを減らし、また乳がんのリスクを減らす
・ディメリット
子宮体がん、血栓症のリスクを高め、ほてりや生理不順などの症状がでることがある。
Raloxifene ・メリット
背骨の骨折を防ぐ。乳がん、子宮ガンのリスクを減らす
・ディメリット
血栓症のリスクを高め、ほてりや足の痙攣などの症状を起こすことがある


HRT以外の薬(治療薬)
・bisphosphonate
・raloxifene 商品名Evista(日本未認可)
・alendronate 商品名Fosamax
・nasal calcitonin(日本未認可)


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心臓病・血栓症など
今回の調査でHRTの心臓病や血栓症に対する予防効果が完全に否定されました。
心臓病予防、血栓症予防にためにHRTをしておられる方は、
薬を変える、徐々に止める方向で動くなど医師と相談されたほうが良いです。

日常生活での注意
・動物性脂肪の多い食事を控える
・体重を平均体重にするようにこころがける
・アルコールを控える
・運動を習慣にする(筋肉運動を週三回、一回20分程度が望ましい)

HRT(エストロゲン)とそれ以外の薬メリットとディメリット
症状 薬剤 メリットとディメリット







Statin drugs ・メリット
コレステロール値を下げ、心臓病を予防する
・ディメリット
この薬の服用時に胃の問題の副作用を起こすことがある
Tamoxifen ・メリット
心臓病のリスクを減らすのを助け、コレステロール値を下げ、
乳がんのリスクを減らし、骨折を予防する
・ディメリット
子宮体がん、血栓症のリスクを高め、ほてりや生理不順などの症状がでることがある。
Raloxifene ・メリット
心臓病のリスクを減らすのを助け、コレステロール値を下げ、乳がん、子宮ガンのリスクを下げる。また、骨折を予防する
・ディメリット
血栓症のリスクを高め、ほてりや足の痙攣などの症状を起こすことがある


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参考資料 Hormon Org NIH(Best Clinical Practices)