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HRT UPDATE

具体的にどういった結果がでたのでしょうか?
今までの調査に基いた予測と、今回の調査で結論づけられた
結果の比較を表にしてみました。

内容を読んでどうぞパニックにならないで下さい。
長期間使用のリスクといっても、個別での数字は
決して高いものではありません。
また、今後の対応として大切なのは、自分にとって
どのリスクが高いのか(家族の病歴や自分の病歴を考えて)
を冷静に判断し、自分にとっての薬のメリットとリスクを比較し、
医師と相談の上自分にとってベストな今後の対応を考える事です。

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調査における疾病別予測と結果 数字に見る疾病別HRTの影響 日本女性の死因
これからのHRTの考え方について

調査における疾病別予測と結果

HRTが乳がんの発生リスクを高める事は以前から知られていました。
調査終了時(予定より3年以上はやく中止)での数字は、以前出されていた
数字よりは若干少ないですが、HRTを長期に継続する事で、そのリスクが
高まっていくと言う事がわかっています。
この事が今回の調査が予定より早く中止された最も大きな理由です。
WHI資料FAQより

疾病名 予測 調査結果
冠状動脈性心臓疾患 HRTは冠状動脈性心臓病を予防する 冠状動脈性心臓病を減少させ、再発を予防するというメリットは証明されない
物忘れ
・アルツハイマー病
物忘れを予防し、アルツハイマー病の進行を抑える(エストロゲンの働きにより) 初期のアルツハイマー病の進行を抑えるという証明は無く、物忘れへの効果の調査は現在進行中である
うつ エストロゲンは鬱症状を改善させる 血管運動性の症状を持つ人や、睡眠障害の人の気分や健康を改善すると証明されている。
更年期の女性の鬱症状を改善するという確たる調査結果は無い
尿失禁 エストロゲンは尿失禁を改善する 尿失禁に対するメリットは無いと証明されている。
また、別の同様の調査ではプラセボ使用時よりも
悪い結果が出ている。
静脈血栓塞栓症 経口避妊薬と違い、HRTは静脈血栓塞栓症のリスクを高めない HRTによって静脈血栓塞栓症のリスクが3倍に高まる事を確認している(肺および心臓の静脈血栓を含む)
骨粗鬆症 閉経後5−10年間HRTを受ければ、後の人生において骨粗鬆症を防ぐのに十分である HRT終了後骨量の減少が再びはじまり、後年骨粗鬆症になる危険性がある。エストロゲンによる治療を始める時期に関わらず、骨の健康を維持するには、老年まで続ける必要がある。(予防効果はあるが、治療効果は無い)


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数字に見る疾病別HRTの影響

血栓症、乳がんのリスクが高くなる反面、大腸がんの予防、骨折(特に骨盤骨折)
予防には効果があるという結果になっています。また、数字には出ていませんが、
更年期の代表的な症状である、火照り、のぼせ、多汗などには
非常に効果的との結果が出ています。

WHI資料より

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日本女性の死因
平成10年度

厚生労働省資料
第12表 死因年次推移分類別にみた性別死亡率(人口10万 対)の年次推移
より平成10年度抜粋


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これからのHRTの考え方について

今回のNIHでのリサーチの結果としては、長期使用の場合には、
リスクがメリットを越えるとの結論になっています。

では、短期使用に関してはどうでしょうか?

更年期の代表的な症状である火照りやのぼせ、多汗に対しては
HRT以上に効果的な薬は見つかっていません。
確かに、命に関わる症状ではありませんが、悩んでいる人にとっては
非常に大変で辛く、日常生活に支障が起きる事もあるかと思います。

今後のHRTに対する考え方で求められるのは、
自分自身のリスクを知った上で、何をどの程度の期間服用するか、
そのメリットは自分の持っているリスクを越えるのかを個々に医師と相談していく
という姿勢ではないかと思います。
人によって持っているリスクは違うはず。
画一的な処方を求めるのではなく、自分に合った薬を
自分に必要な期間服用するという、自らが医療に参加していく、
自分に合った医療を選択するという意識が求めれられる時代が
きているのだと思います。

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